金秀、純利益2.3倍 観光好調、5期連続増収


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金秀グループの連結決算推移

 金秀グループ(呉屋守将会長)は23日、グループ12社と事業協同組合の2014年3月期連結決算を発表した。売上高は前期比2・8%増の989億7100万円で5期連続の増収。観光客増でリゾート関連が好調で、好況を背景に資材関連が前年を上回った。

経常利益は77・9%増の18億700万円、純利益は約2・3倍の6億4400万円。2期連続の増益となった。
 スーパーの金秀商事は売上高が1・1%減の659億4千万円。ホームセンター事業の金秀興産への譲渡や店舗減が影響した。経常利益は6・3%減の6億3100万円。5店舗を閉店し、近隣により広い売り場面積を持つ店舗2店を新規出店した。コンビニとスーパーの中間に当たる「ファストストアジップマート」1店も新たに出店し、初期投資費用が増えた。
 スーパー既存店の売上高は1・7%減。消費税増税で4月の売り上げは約5%減。平年並みへの回復は7月以降とみている。
 金秀リゾートは売上高が0・2%増の21億4500万円。台湾など海外セールスを強化した。経常利益は約5倍の1億5800万円。ゴルフ事業が好調だった。事業効率化で14年3月末で金秀リゾートを金秀商事に吸収合併した。
 金秀本社は、売上高が13・0%増の17億9200万円。12年開業のリーガロイヤルグラン沖縄で大幅に改善した。一方で減価償却費の負担が響き、経常損失は1億8500万円を計上したが、前期より2億7600万円圧縮した。客室稼働率は約60%で、14年度は70%を狙う。
 金秀建設は売上高が5・5%減の100億5900万円。技術者不足などで入札辞退も発生した。経常利益は0・3%増の2億1100万円。建築工法の改善などでコスト管理を徹底した。
 金秀鋼材は資材の出荷が順調で、売上高は12・8%増の149億2600万円。経常利益は10・3%増の4億6900万円。
 15年3月期は単体合計で売上高1079億円、経常利益19億円を見込む。