尚円みそで「いなむどぅち」 伊是名村などが共同開発


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 伊是名村とJAおきなわ、コープおきなわ、沖縄ハム総合食品などは、伊是名村産の米を原料とするみそを使用した沖縄の伝統料理商品「いなむどぅち」を共同開発した。地域活性化に向け売り上げの一部を同村の子どもたちの教育支援に役立てる。

 伊是名村は水稲生産も盛んで、JAおきなわ伊是名支店女性部は、村産米を使った手作りの「尚円みそ」を売り出している。尚円みその普及を図り、女性の活躍の場を広げようと、行政や農商工業者で構成する「チーム伊是名」が1年半の試行錯誤の末、新たな特産品として「いなむどぅち」を開発した。
 「いなむどぅち」は1パック750グラム(2~3人前)、要冷蔵で賞味期限は60日。税込み価格802円で年間6万パック、約5千万円の売り上げを目指す。1パック当たり2円を子どもの教育支援に充てる。26日から県内のコープやJA、イオン琉球の約50店舗で販売。県内の他の量販店や県外のアンテナショップなどでも販売する予定だ。
 伊是名村の前田政義村長は「特産品として広めていきたい」と抱負を語った。JAおきなわ伊是名支店女性部の東江文子部長は「尚円みそは無添加で塩分も控えめ。毎日の食卓で味わってほしい」と話した。問い合わせは、JAおきなわ伊是名支店(電話)0980(45)2222。

伊是名村産の米を原料とするみそを使用した「いなむどぅち」
伊是名村の新たな特産品「いなむどぅち」をPRする「チーム伊是名」の前田政義村長(右から3人目)ら=27日、県庁