みそ汁で健康育む 宜野座・松田小、食育で習慣化促す


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村商工会女性部のメンバーに教えてもらいながらみそ汁を作る松田小6年の児童ら=26日、宜野座村松田小学校

 【宜野座】健康のために子どもたちにみそ汁を飲む習慣を付けてもらおうと、宜野座村商工会女性部は26日、松田小学校で同小6年生の児童と一緒にみそ汁を作った。みそ汁は全校児童と職員120人に配られ、給食時間に味わった。

企画した女性部部長の真栄田絵麻さんは「みそ汁は飲むと集中力も付いて頭もよくなる。1日1杯飲むようにしよう」と呼び掛けた。
 女性部の「食育・みそ汁運動」の一環で、同部で初めて実施した。企画した真栄田さんは発酵食中心の食生活に変えることでがんを克服した経験がある。今回は素材にこだわり、真栄田さん手作りの減塩みそや宜野座村産のトウガンと長ネギを用いた。真栄田さんは「みそ汁などの発酵食品は、体を再生させる力がある。健康に暮らすために食事は大事」と話した。
 小6の児童17人は、かつお節でだしを取り、野菜を切ってみそを溶かすまでの工程を女性部のメンバーに教えてもらいながら実践した。
 みそ汁を作るのは2回目という當眞理子さん(11)は「みその味がちょうどよくておいしい。野菜も宜野座村で採れたものは最高」とガッツポーズを見せた。
 伊波和子校長は「児童がみそ汁を作って食べる習慣を付けることで、自立や生涯にわたる健康づくりにもつながる。地域の物を食べるという地産地消にもなったと思う」と話した。