米大手と技術提携 3Dゲーム 最高水準図る


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 スマートフォン(多機能携帯電話)向けのゲームアプリ開発を手掛けるサマータイムスタジオ(宜野湾市、弘津健康社長)は27日までに、米ナスダック上場企業の米大手ゲームメーカー「Glu Mobile(グルー・モバイル)」と技術提携を結んだ。

プログラミングなど開発ノウハウを共有し、技術進展が著しい3D(3次元立体)ゲームの開発において、世界最高水準の開発技術の維持・向上を図る。
 サマータイム―は2011年設立。資本金1億5100万円。12年に社員5人で本拠地を東京から沖縄に移し、現在は社員25人が開発に取り組む。受託開発のほか、これまでに自社タイトルを10本手掛けている。
 世界累計100万ダウンロードを達成した「Dark Reaper Shoots!(ダーク リーパー シューツ)」は、米アップルのアップルストアの中から「ベストオブ2013」に選ばれた。1億ダウンロードを記録するアプリもある中、画像技術や内容が高評価を受けた。
 グルー―は01年に設立し、世界4カ国に開発拠点を置く大手ゲームメーカー。両社がこれまでに蓄積したノウハウを共有することで、より鮮明で躍動感のある3D画像の実現、作業の効率化を目指す。グルー―の商品をサマータイム―が日本向けに再開発することでも連携し、14年夏ごろに第1弾を発表する予定だ。
 サマータイム―は県内採用にも積極的だ。現在社員の7割が県出身者。今夏に向けてさらに県内から15人を採用する予定で、国立沖縄工業高等専門学校の卒業生らが活躍している。
 弘津社長は「提携は互いに同じ技術レベルを持っていることが前提。技術がどんどん進歩する欧米企業と組むことで、世界最先端の技術を見られるのは大きい」と意義を語った。
(長嶺真輝)

スマートフォン向けゲームの開発に取り組むサマータイムスタジオの弘津健康社長=23日、宜野湾市の同社
米アップルの「ベストオブ2013」に選ばれた「Dark Reaper Shoots!(ダーク リーパー シューツ)」