はえ縄切断10日で15件 6回被害の漁船も県調べ


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米軍艦船による疑いのあるマグロはえ縄切断情報

 沖縄本島南西約110キロの海域で県内のマグロ漁船7隻のはえ縄が相次いで切断され、米海軍艦艇の関与が疑われている問題で、16~25日の被害が計15件に上ることが28日、県水産課の調べで分かった。

被害が最も多い近海鮪漁協所属の漁船は計6回切断された。県は沖縄防衛局を通して米軍に事実関係を照会しているが、28日時点で報告はない。
 近海鮪漁協所属の別の漁船も、16~19日にかけて4日続けて被害に遭った。特に17、18の両日には、同漁協、那覇地区漁協、睦船主組合に所属する6隻から計8件の切断が発生するなど、被害が集中した。
 近海鮪漁協の被害報告によると、被害に遭った漁船の組合員らから「数カ所縄が切れて揚げ縄が難航した。翌日操業を中止して夕方まで流出した漁具を探したが見付からなかった」「縄は擦れて切れており、切り口にはサビのようなものが付着していた。ワイヤなどに引っ掛かったと思われる」などの報告があった。
英文へ→Okinawan tuna fishing boats have their trawl lines cut off 15 times