不審者情報 相次ぐ 沖縄市内、小中生狙う


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 【沖縄】沖縄市内で登下校中の小中学生を狙った不審者情報が相次いでいる。5月は26日までに4件の通報があり、女子生徒がおなかを殴られる暴行事件も発生している。市教育委員会や警察関係者は「知らない人に声を掛けられてもついていかない。その場から走って逃げていち早く通報して」と注意を呼び掛けている。

 14日午後4時半ごろ、沖縄市立宮里小学校近くの店舗前で、小学5年の女子児童に黒い帽子と上着を着けた18歳ぐらいとみられる男性が近づき、「おいで、おいで」と声を掛けてきた。女子児童が知らないふりをして通り過ぎようとすると、男性は児童が持っていたかばんを引っ張っておなかを殴り、逃走した。連絡を受けた親が警察に通報。沖縄署は、暴行容疑で男の行方を追っている。
 市教委への不審者通報件数は13年度に28件、12年度は46件あった。年度初めの4、5月に発生が多い傾向がある。
 本年度は4、5月で計7件。5月7、13、16日には自転車や車に乗った不審な男性が「お母さんが病気になったよ」「今日は学校休みだからおいで」と小学生に声を掛ける事案があった。
 市教委は通報を受けると市内の幼稚園や小中学校、各自治会へ不審者情報を伝達する。
 教育関係者や、市民にはパソコンや携帯電話へメールを送信して注意を呼び掛ける。沖縄署とも連携して情報を共有し、地域のパトロールを強化する。
 市教委指導課は「登下校は複数人で人通りの多い道を通って安全に気を付けてほしい。早朝や夜の登下校、遊びは控えてもらいたい」と話し、市民に注意喚起している。

沖縄市教育委員会への不審者通報件数
市民へ不審者情報を送信する沖縄市のメール配信サービス