地鶏新ブランド発表 琉球食鶏、6店で販売開始


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福幸地鶏を開発した琉球食鶏の大谷明正代表(中央)とリバネスの丸幸弘CEO(右)ら=29日、県庁

 焼き鳥店や養鶏場を経営する琉球食鶏(那覇市、大谷明正代表)は29日、新たな県産地鶏ブランド「福幸地鶏(ふくゆきじどり)」を開発したと発表した。バイオ研究ベンチャーのリバネス(東京、丸幸弘CEO=最高経営責任者)が飼料開発の技術を提供した。

那覇市内の焼き鳥店6店舗で、オリジナルメニューの販売を始めた。
 大谷代表は、焼き鳥店日本一を決める「ヤキトリンピック」に2007年に初参加。その際、有名焼き鳥店は地元と一体化して地鶏を開発していることに着目し、県内でのブランド開発に取り組んだ。
 福幸地鶏は、日本農林規格(JAS)に認定されている愛知県の在来種「岡崎おうはん」をベースに、県産シークヮーサーやサンゴなどを配合した飼料を与えている。同社が所有する南城市の養鶏場で約300羽飼育しており、週に10羽を6店舗の焼き鳥屋に卸す。年内に、月産200羽を出荷目標に掲げる。
 大谷代表は「県内で初めてのJAS認定の地鶏を目指し、養鶏産業の活性化に努めたい」と語った。