西崎小に最優秀賞 糸満ハーレー歌大会


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 【糸満】ことし8回目となる糸満ハーレー歌大会(主催・糸満市、同大会運営委員会)が25日、糸満市農村環境改善センターで開かれた。昔ながらの歌い方を尊重する伝統歌唱部門と、アレンジを加えた創作部門に計14組が出場し、自慢の歌声を披露した。

創作部門に出場した西崎小学校音楽部が最優秀賞に輝いた。
 糸満ハーレー歌は、海人の町・糸満の伝統歌謡で、航海安全や豊漁、子孫繁栄の願いが込められている。
 市内の保育園や幼稚園の園児も出場し、呪文のような歌詞を見事に歌い上げた。大人たちは仮装やコント仕立てで歌い、会場を沸かせた。
 最優秀賞に輝いた西崎小音楽部の27人は、そろいの法被で登場。「ヘンサーヘンサーヨー」と声を重ね、美しいハーモニーで観客を魅了した。
 上原花奈さん(9)=同小4年=は「緊張したけど、みんなの前で歌えて楽しかった」と話し、屋良美樹さん(10)=同5年=は「先生や友だちと力を合わせて歌うことができた」と笑顔を見せた。
 毎年、大会を見に来ているという具志睦美さん(60)=糸満市=は「歌詞の意味を理解している人の歌声は深みがあり、素晴らしかった。若者もしまくとぅばをもっと勉強して、伝統の歌を引き継いで」と話した。

糸満ハーレー歌大会で最優秀賞に輝いた西崎小学校音楽部の児童たち=25日、糸満市農村環境改善センター
コント仕立てで会場を沸かせた大城3兄弟プラス1=25日、糸満市農村環境改善センター