肉用牛、豚が減る 13年県内家畜 飼料高騰が響く


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2013年12月末家畜・家きん等の飼養状況

 県は2013年12月末の家畜・家きん類の飼養状況をまとめた。飼養頭羽数は採卵鶏とブロイラー(食肉鶏)で増加したが、肉用牛と乳用牛、豚、ヤギは減少した。県内の畜産業界は高齢化と飼料価格の高騰で苦しい経営環境が続く。県は今後の課題として担い手育成や消費拡大事業の推進、生産性の向上などを挙げた。

 畜種別で見ると、肉用牛の飼養頭数は前年同期比5・2%減の6万9966頭、飼養戸数は6・8%減の2685戸。子牛価格の高騰もあり、農家の保留頭数が減少した。乳用牛は頭数が2・0%減の4731頭、戸数は4・7%減の81戸だった。
 豚は頭数が2・0%減の21万9742頭で、戸数は2・5%減の358戸。12年の台風で被害を受けた施設を完全に補修できなかったことや、高齢化、飼料価格高騰で離農者が増えた。
 そのほか、採卵鶏の飼養羽数は3・5%増の159万3692羽、戸数は0・9%増の445戸。ブロイラー数は7・6%増の69万6525羽、戸数は3・7%減の26戸だった。
 ヤギは頭数が7・2%減の7773頭、戸数は10・1%減の1225戸だった。