保健室の役割学ぶ スーダン研修員10人、伊是名小で交流


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 【伊是名】JICA沖縄国際センターで研修しているアフリカ・スーダンの研修員10人が5月26日、伊是名小学校を訪れ、母子保健・保健行政について学んだ。県看護協会が同センターから受託して20年前から研修員を受け入れており、今回はスーダンの研修生が学校保健室の役割を学ぼうと伊是名村を訪れた。受け入れは20年で61カ国、629人に上る。

 研修員らは、児童らの歓迎を受けた後、養護教諭の池原あさみさんによる「学校保健の実際~健康教育・保健管理・組織活動を通して~」の講義を受けた。池原さんが電子黒板を利用して概要を説明。学校保健室のないスーダンの研修員は、興味深く学んでいた。
 また、伊是名診療所の与那覇翔医師からへき地診療所の機能と役割を、伊是名保健所の島美和さんから保健師の活動を学んだ。研修後は、給食センター見学や児童らと給食交流もあった。
 研修員のムスタファさんは「池原先生のお話は、とても内容が濃く、先生の熱意も伝わってきた。特に児童の健康促進に学校が村役場や警察・保健センターなどと連携して取り組む様子は、印象的だった。児童と一緒に給食を食べる機会もあり、良い経験になった」と話した。
(東江京子通信員)