大浦湾のサンゴ「良好」 埋め立て予定海域を調査


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ユビエダハマサンゴ群生地

 【名護】日本自然保護協会は1日、普天間飛行場移設による埋め立てが予定されている名護市辺野古や大浦湾の海域で、サンゴ礁など海生生物の健康度を測る「リーフチェック」などを行った。北限のジュゴン調査チームザンが5月16日と同21日、建設予定地内の辺野古沖大浦湾側で発見したジュゴンの食み跡を、同会の調査員など約10人があらためて確認した。

 同会保護部門主任の安部真理子さん(理学博士)は「(防衛局の調査で)ジュゴンはほとんど嘉陽にいて辺野古にはいないとされていたが、そんなことはないと証明された」と話した。
 また、2005年から年に1度実施している大浦湾内のユビエダハマサンゴ群集の生息調査を実施。昨年に調査した場所とほぼ同じ海域の調査ライン上で生息を確認した。安部さんは「本島全体で見ても良好な状態で生息している」と指摘した。