中国6年留学、當山さん 母校・仲泊中で講演


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前兼久ハーリーの歴史や留学体験について語る當山直彦さん=5月29日、恩納村立仲泊小中学校

 【恩納】恩納村前兼久区の成人会長として地域行事などに取り組む當山直彦さん(44)が5月29日、母校の仲泊中学校(平良盛建校長)で講演した。

當山さんは、中国に留学する際に沖縄について学習した経験を語り「自分の足元を知ることが大事。地域のことを学び、自信を持ってどんどん世界に出て行ってほしい」と話した。
 講演は地域の人を講師に招く、村教育委員会の「恩納村学校支援地域本部事業」の一環で、初めて開かれた。
 當山さんは、中学1年生クラスの生徒23人に、100年以上続く前兼久ハーリーの歴史や、エークなどの道具を紹介。沖縄の行事のルーツとなった中国に渡り、北京大学などに6年半留学した経験について語った。
 當山さんは、留学前に派遣団の講師から沖縄について学んでから留学に行くようアドバイスを受けたことを説明し、「青年会などの地域活動で培ったことが留学中の自信につながった」と話した。
 現在は村内のデイサービスセンターで働く當山さん。「地域を築いた先輩たちの話を聞いて後輩につないでいくのが仕事だ」と語った。
 講話を聞いた久高圭介君(13)は「伝統の大切さが分かった。海外で勉強したくなった」と話した。