祖父母に「成長の証」 やんばる駅伝伊江島大会


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区間賞の走りで祖母の崎浜トミさん(左)に成長の証を見せた絵美さん=5月24日、伊江村川平

 【伊江】5月24日開かれた「第24回やんばる駅伝競走伊江島大会」に伊江村チームで出場した崎浜絵美さんは、伊江島での本大会に初めて参加し、区間賞を受賞した。

大会と同い年の24歳。現在鹿児島県の実業団チームで活躍しており、応援に駆け付けた祖父母の前で成長の証を披露した。絵美さんは「孝行ができた」と喜んだ。
 絵美さんの父宏信さんは伊江村の出身。本大会の立ち上げに事務局として関わり奔走した。
 大会の開催が決まった年に絵美さんが生まれた。絵美さんは小学3年まで伊江村に住み、その後家族で名護市に引っ越した。高校時代も駅伝に打ち込み、名護高校や国頭郡の代表として活躍した。
 本大会では、1区を走り、2位に20秒の差をつけて圧倒した。
 同村川平で絵美さんを待っていた祖母のトミさん(79)はタオルを振って懸命に応援。絵美さんは1区を走り終えるとトミさんの元に戻り、喜びを分かち合った。
 トミさんは「生まれた時は小さくて、6カ月までは保育所に行かずに私がよく面倒を見ていた。こんなに成長したと思うとうれしくて」と声を詰まらせた。絵美さんは「向かい風が思った以上にきつくて厳しかったけど、応援が後押ししてくれた」と話した。