仏壇仏具販売の照屋漆器店(那覇市、照屋林山社長)は、遺骨や遺灰の一部を身近に置く「手元供養」のための琉球ガラス製のミニ骨つぼを琉球ガラス村(糸満市、大江聖彌理事長)と共同開発した。
照屋漆器店が企画・発案し、デザイン・製造を琉球ガラス村が手掛ける。
手元供養は数年前から県外で需要が高まりつつあるという。照屋漆器店は2年前に県外からミニ骨つぼを取り寄せて販売を開始した。県外商品は、主にベネチアンガラスや陶器を使用しており、同社は沖縄の地場産業を生かそうと、ことし3月に琉球ガラス村に提案した。
ミニ骨つぼは高さ約12~13センチで全12種類。全て職人の手作りで、形はつぼ型から円すい型などさまざま。従来の琉球ガラス商品は、青や赤など色鮮やかな色使いが多いが、琉球ガラスとしては珍しい黒色も一部商品に取り入れた。黒をベースに金箔(きんぱく)や銀箔(ぎんぱく)を使用した商品もある。
遺灰だけでなく、遺品を一緒に入れる人もいるという。価格は全て2万8千円(税込み)。
企画・立案に携わった照屋漆器店の照屋慎営業統括部長は「特に落ち着いた色合いの黒色もお願いした」と説明。琉球ガラス村の田原朝晴氏は「琉球ガラスは耐熱性はないが、手元供養の骨つぼなので商品化することができた」と話した。
問い合わせは照屋漆器店(電話)098(834)5727。