オリオンビール売上高3.8%増 県外、海外も好調


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 オリオンビール(浦添市、嘉手苅義男社長)は3日、2014年3月期決算を発表した。売上高は3・8%増の216億6800万円。ビール類の売り上げが県内、本土、海外の全てで好調に推移した。県内は観光関連や消費関連が好調で前年同期を上回った。

経常利益は、ホテル事業展開に向けた営業外費用などが増加し3・4%減の25億7800万円。純利益は前年同期にあった不動産売却の反動で16・6%減の15億8200万円だった。
 販売量の内訳をみると、県内は5万5609キロリットル、県外は6971キロリットル、海外は新たにニュージーランドでの販売を開始し、8カ国全体で1408キロリットルを売り上げた。
 本業のもうけを示す営業利益は海外、県外への販路拡大のため、販売費が増加したが、製造原価の減価償却費などが減少し、7・7%増の24億4900万円だった。
 ビールの売上数量は4・2%増の2万7886キロリットル。夏季限定ビールの「夏いちばん」を発売したことや海外での販路拡大が奏功した。発泡酒は0・2%増の1万2877キロリットル。市場が新ジャンル(第三のビール)へ移行する中、主力ブランドの「オリオン麦職人」を改良した「麦職人デラックスタイム」などが好調だった。第三のビールは4・3%増の2万3226キロリットル。アサヒビールと共同開発した「沖縄だより」の発売のほか、機能性飲料「ゼロライフ」が好調に推移した。
 15年3月期は売上高241億3100万円、経常利益19億5500万円を見込む。14年4月から稼働を始めた大規模太陽光発電所(メガソーラー)事業や7月に本部町に開業を予定しているリゾートホテル事業などを飲料に次ぐ主事業として位置付ける。
 海外へのビール類の販売展開については68・0%増の2370キロリットルを見込む。

オリオンビール決算
ビール系飲料の売上数量