海外MICE拡大 円安や路線増要因


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沖縄コンベンションビューローによるMICE支援件数

 海外企業の沖縄への報奨旅行が増えている。沖縄観光コンベンションビューロー(OCVB、上原良幸会長)が開催を支援した海外報奨旅行は2010年度から右肩上がりで増加し、13年度は10年度と比較し、件数が約5倍の81件、人数も約3・3倍の5355人と大幅に伸びた。

そのうち、台湾や韓国などの企業が最多で、業種別で見ると情報技術(IT)や保険、金融関連企業が多くを占める。
 増加要因は円安や海外路線の拡充など。14年度も引き続き、海外企業の沖縄報奨旅行は好調に推移している。台湾の飲食関連企業が初めて沖縄の報奨旅行を実施し、3月末から6月にかけて約5千人を沖縄へ送客している。
 一方、OCVBによる13年度の国内外MICE(企業の報奨旅行や国際会議など)支援開催件数は、前年度比19・7%減の224件、人数も19・9%減の8万4701人となった。国内の報奨旅行と会議がともに減少したことが要因。
 国際会議は件数が前年同数の34件で、人数が18・3%増の5930人だった。
 OCVBの担当者は「14年度は台湾や香港、中国などのほか、シンガポールからのMICE誘致も強化し、東南アジアや欧州も視野に入れたい」と話した。