ファーマーズ売上高最高 JAおきなわ決算


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2014年3月期決算を報告するJAおきなわの砂川博紀理事長(中央)ら=5日、那覇市のJA会館

 JAおきなわ(砂川博紀理事長)は5日、2014年3月期決算を発表した。企業の売上高に当たる事業総利益はファーマーズマーケットの売上高が過去最高の69億6千万円を記録するなどして、前期比0・7%増の193億8200万円、経常利益は4・8%増の21億7200万円となった。

企業の純利益に当たる当期剰余金は、台風被災農家や鶏卵販売への支援対策費を計上した前期の反動で25・0%増の17億9700万円となった。
 信用事業は0・3%減の89億2200万円。住宅ローンなどで、県内銀行との金利競争により貸出金利息が減少した。一方、経済事業は、好調なファーマーズ事業に加え、子牛価格の上昇による家畜市場の取扱量増加などで3・8%増の73億3200万円となった。
 販売品取扱高は9・9%増の525億100万円。サトウキビが夏場の干ばつの影響によりほぼ前年並みとなったが、畜産や花(か)卉(き)、青果の園芸が大幅に増加した。
 経営の健全性の指標となる自己資本比率は前期比0・59ポイント増の11・80%、不良債権比率は2・00ポイント改善して3・92%となった。
 15年3月期の事業総利益は200億2200万円、経常利益は21億600万円を見込む。
 砂川理事長は「信用事業の融資や貯金に力を入れていく。また、農家に喜ばれるような販売努力をしていく」と話した。