伊江村科学少年団が発足 児童ら島の文化・自然学ぶ


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シーサーグモと呼ばれているチグサトゲグモを発見し、喜ぶ「いえじまっこ探検隊」の子どもたち=5月31日、城山の麓

 【伊江】伊江村教育委員会(宮里徳成教育長)は5月31日、「伊江村科学少年団」を発足し、同村環境改善センターで結成式を開いた。第1期生「いえじまっこ探検隊」19人が誕生した。プログラムサポートとして、おきなわサイエンスキャラバンが協力し、年間6回のテーマに基づいて活動する。

 科学少年団は、村内の小学3年生以上の児童・生徒が対象。島の文化財や自然、産業を通して郷土を学び、愛着を深めるもので、身近なものをテーマに科学的、文化的な視点を養うことを目的とする。
 村教育委員会が主体となり科学少年団を発足させることは全国でも珍しく、県内では初めて。
 結成式後、「いえじまっこ探検隊」は、「伊江島を探検しよう!」をテーマに屋外へ飛び出し始動。同委員会生涯学習課文化財係の玉榮飛道さんがナビゲーターを務め、村の歴史や「昔○○だった場所」などの説明をし、同センター周辺を約1時間半、歩いて巡った。途中、道端に咲く花を摘み、虫を捕り、流れる水にも触れるなど、伊江島の自然を五感で感じ取っていた。
 虫が好きという大城凪海君(西小5年)は、シーサーグモと呼ばれているチグサトゲグモを発見。みんなが駆け寄り、「(僕も)見つけた」と色違いのクモをうれしそうに見せ合っていた。玉城志将君(伊江小4年)は、朝顔の花を摘み、「チョウが朝顔に止まるのは、花粉に止まるのではなく、中の白い色の所に寄って来ると思う」と仮説を立て、理由も述べた。
 主な指導者(スタッフ)に玉榮さんをはじめ、県公衆衛生協会の長田英己さんと岸信朋さん、同村在住の名嘉元新精さんが紹介された。
(中川廣江通信員)