なごアグリパーク稼働 農産物加工など支援


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「なごアグリパーク」の内覧会で農産物を加工する機械などを見学する参加者=4日、名護市

 【名護】生産だけでなく加工や流通、販売までを結びつけ、農業の活性化を支援する名護市農産物6次産業化支援拠点施設「なごアグリパーク」が4日、稼働した。同日行われた内覧会に、稲嶺進市長や指定管理者の沖縄美ら島財団、市内の婦人団体らが出席した。

 内覧は農作物の加工研究室で行われた。研究室は製造過程に応じた部屋に分かれており、食材の加熱、調合、殺菌などの設備が整えられている。担当者に案内された婦人らは、それぞれの機械の説明を受けながら、試作品作りの意欲を高めていた。
 アグリパーク内の新規事業支援施設には、農業生産法人クックソニア(芳野幸雄社長)が飲食店を運営させている。内覧会ではやんばる産の野菜を使ったランチメニューが提供された。
 農家の所得向上に一役買う施設の稼働に、稲嶺市長は「いろいろな物を作り、販売することで農家の生産物を流通に回すことができる。安定した生産と供給で、所得を得る循環を生み出してほしい」と期待した。
 施設を見学した市女性農(みのり)の会の岸本ひとみ会長は「自分たちの農作物を商品にすることができる夢の広がる施設。加工の知識やアイデアをくれるアドバイザーがいてくれるととても助かる」と述べた。