新スポーツ満喫 「やんばるホームカーリング」


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参加者にプレー方法を教える金城寿雄さん(中央)=6日、国頭村民ふれあいセンター

 【国頭】VHSビデオディスクシステムなどを開発した発明家で国頭村出身の金城寿雄さん(78)=横浜市=が道具を発明したニュースポーツ「やんばるホームカーリング(YHC)」の体験会が6日、国頭村民ふれあいセンターで開かれた。

戦略的な要素もありながら簡単にできるYHCに会場は大盛り上がりとなった。
 YHCは、ゴルフボールにダンパー(衝撃吸収装置)を取り付けた「フロアボール」を、同じくゴルフボール2個を棒の先に付けた「プッシャー」で押し出し、標的の円を狙うもの。フロアボールとプッシャーは金城さんが特許を取得したという。得点方法は通常のカーリングと同じ。1対1で交互に5回ボールを押し出し、円の中心に近い方が点数を得る。
 金城さんは3年前の東日本大震災の後、「原発事故で部屋から出られない被災者に運動してもらいたい」との思いでYHCを考案した。だれでも簡単にプレーできるように、プッシャーは伸縮可能な構造にした。
 体験会には村内外から約50人が参加。金城さんがルールを説明しながら、プレーのこつを伝授した。集まった人たちでトーナメント戦も行われ、視察で訪れた大宜味村教育委員会職員の大宜見朝之さん(34)が優勝した。準優勝した与那城馨さん(80)=国頭村安波=は得点するごとに「ハイヤー」とガッツポーズ。「年寄りでもできるから、来なかった人に宣伝したい」と語った。
 道具4セットを国頭村教育委員会に贈呈した金城さんは「やんばるから発信したい。村の活性化につなげて」と期待した。