シーサー作り笑顔 神戸の中学生、工房で民泊


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出来上がった作品を前に(右から)松尾君、玉木さん、白石君、池田君、西川君=南城市知念具志堅

 【南城】兵庫県神戸市立星陵台中学校(関口重二校長)の3年生160人が5月29日から2泊3日の日程で来県し、南部地域の南風原町や与那原町などの民泊先で体験学習を実施した。

 南城市知念具志堅の工房「涯山窯」で1泊した松尾康平君、白石晃君、池田雄斗君、西川功一君の4人は、主宰の玉木弘一さん(66)から指導を受け、シーサー作りに挑戦した。
 玉木さんからシーサーの由来について話を聞いた後、地下にある工房で土を練り、目の前のシーサーを観察しながら小さな棒と水を使って、胴体、頭、顔と作り上げていった。作品は独自の個性が表れ、それぞれ全く違った表情のシーサーに仕上がっていた。
 市内の小学校での指導や西大学院の専任講師を務める玉木さんは「作品づくりでは、自分の表情と気持ちをいかに表現するか日頃の観察力が最も大切」と説明した。窯で焼いて仕上げた作品は後日、学校を通じて本人たちに送ることになっている。
 4人は「初めてだったが楽しかった。みんな親切でまた来たい。シーサーが届くのが楽しみです」と話した。
(知花幸栄通信員)