宜野座区が学童開始 村の出生率全国4位、児童増対応


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学童預かり保育で職員から教えてもらいながら勉強する児童ら=11日、宜野座村の宜野座区公民館

 【宜野座】宜野座村宜野座区(大城武区長)は、9日から公民館での学童預かり保育を始めた。対象児童は区に住民登録している小学校1、2年生で、区民が職員として児童を預かる。

出生率が全国4位で沖縄本島で1番高い宜野座村。村内では漢那区や松田区でも同様の取り組みをしており、働く親たちの負担軽減が期待される。
 学童は、区民の強い要望を受けて始めた。職員の給与や備品代などは区が負担する。子どもたちは、学校の宿題や公民館内でのおもちゃ遊びをしながら親の迎えを待つ。
 学童に通う子どもを迎えに来た母親の仲田静佳さん(27)は「働いている間、どこで何をしているか分からず不安だった。預かってもらうのは助かる。地域の人たちが見てくれるので親しみやすい」と話した。遊びながら親を待っていた与儀柚姫さん(7)は「学童ができてよかった。勉強ができるから楽しい」と笑顔を見せた。
 大城武区長は「区内で子どもたちが増え、預かってほしいという声も多かった。まだ始まったばかりだが要望に応じて対応していきたい」と話した。
 預かり期間は毎週月~金曜日の午後1時半~6時半。夏、冬、春休みは午前9時から午後6時半まで。毎月千円のおやつ代があるが、そのほかの利用料金は学校の授業がある期間は無料。夏休みは3千円、冬、春休みは1500円となっている。