はえ縄切断 新たに1隻 被害漁船8隻に


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 沖縄本島南西約110キロの海域で県内のマグロ漁船のはえ縄が相次いで切断され、米海軍の音響測定鑑「インペッカブル」の関与が疑われている問題で、新たに那覇地区漁協所属の漁船1隻が被害に遭っていたことが12日、分かった。

同漁協によると、被害を受けたのは5月24、25日のいずれかで、他の漁船が被害に遭った時期と重なる。米艦艇の関与が疑われるはえ縄の被害は、少なくとも漁船8隻が19回受けたことになる。
 那覇地区漁協によると、新たに被害が確認された漁船は「第一伸三丸」(吉本春智船長)。これまで被害に遭った漁船と同様に周囲の海域にはインペッカブルが航行していたという。第一伸三丸は、洋上で船舶無線を使って被害を受けたことを漁協に報告したが、当時の状況を詳細に伝えてはいない。同漁協所属の漁船では、これまで判明していた「第三十三得将丸」と「第八安洲丸」に続いて3隻目となる。