サトウキビ生産1.1%増 13~14年


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サトウキビの年間生産量と10アール当たりの収量(単収)

 県農林水産部が17日発表した2013~14年期のサトウキビの生産量は、前期比1・1%増の68万2794トンだった。10アール当たり収量(単収)は4・8%増の5447キロと増えた。沖縄本島は、干ばつがあったが台風被害が小さく増収となった。宮古地域は、生育旺盛期の台風や干ばつ被害などで収量が減った。

 収穫面積は3・5%減の1万2535ヘクタール。宮古地域は新たに植え付けずに収穫する株出し面積が増え収穫面積は増えたが、沖縄本島は都市化や高齢化による離農や、気象災害による苗不足で減少した。
 単収は本島が台風被害が小さく11・6%増。八重山は夏植えの生育初期の天候に恵まれ4・8%増。宮古は株出し面積が増えた半面、栽培管理が十分でなく2・9%減。大東は干ばつ被害と相次ぐ台風被害で大幅な減収となった。
 サトウキビから砂糖などの原料となる甘しゃ糖の生産量は原料からの歩留まりが悪化し1・9%減の8万1679トン。白糖などの原料となる分蜜糖は1・4%減の7万4549トン、黒糖の含蜜糖が6・5%減の7130トン。平均甘しゃ糖度は0・1ポイント増の14・4度。
 県農水部の山城毅部長は「一昨年の大被害からまだ回復には至っていないが、宮古地区では株出しで収穫面積が増え、全体的な押し上げにつながってくるだろう。干ばつについては昨年の経験を生かしながらタンクを設置して単収向上へしっかり取り組んでいく」と話した。