酒類課税9年ぶり増 13年度県内、ビール好調推移


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県内の酒類出荷量・課税高

 沖縄国税事務所は17日、県内酒造会社が2013年度に出荷した酒類の課税状況を発表した。課税高は、前年度比0・7%増の109億6400万円で9年ぶりに増加した。泡盛の課税高と出荷量は9年連続で減少したが、入域観光客数の増加などでビールが好調に推移し、全体を押し上げた。出荷量も1・3%増の7万4246キロリットルとなり、6年ぶりに増加した。

 ビールは課税高が2・4%増の42億6千万円、出荷量が2・4%増の2万3516キロリットルでいずれも2年連続で増加した。観光客増のほか、新商品の発売も影響したとみられる。
 泡盛は課税高が1・7%減の43億4800万円、出荷量が1・8%減の2万1582キロリットル。いずれも過去最高だった04年以降、9年連続で減少した。
 泡盛を出荷先別に見ると、県外出荷は課税高が3・4%減の13億1100万円、出荷量が4・4%減の4646キロリットル。12年度に8年ぶりに増加したが、再び減少に転じた。県内出荷は課税高が0・9%減の30億3700万円、出荷量が1・1%減の1万6935キロリットル。
 国税事務所の担当者は「若者のアルコール離れなども影響しているのではないか。全国的にも少子高齢化で課税高は減っている」と話した。
 「その他の酒類」は課税高が2・3%増の23億5600万円、出荷量が2・9%増の2万9149キロリットルとなり、いずれも増加に転じた。発泡酒や第三のビールなどが好調だった。