夕涼み、和装あでやかに 平均95歳ファッションショー


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平均年齢95歳、あでやかに「和のきもの」を着こなすモデルのお年寄り=16日、社会福祉法人麗峰会いえしま

 【伊江】社会福祉法人麗峰会いえしま(中真京子園長)の「2014年度夕涼み会」が16日、伊江村の同施設内で催された。特別養護老人ホーム・グループホーム入所者やデイサービスセンター利用者の家族、村民ら大勢が訪れた。

ステージではお年寄りがスイカ割りやシルバーファッションショーなどを楽しみ、孫やひ孫らが出演するカラオケ大会も行われた。シルバーファッションショーのテーマは「和・着物の文化」。「和食」がユネスコ無形文化遺産に登録されたことを受け、職員が趣向を凝らして和の文化を取り入れた。平均年齢95歳。施設入所者や利用者のお年寄り8人がモデルとして登場した。
 93歳の安慶田千代さんは甚平姿で、93歳の知念トシさんと98歳の内間ウシャさんは浴衣姿で登場。色あでやかな琉球絣(かすり)の着物をまとう89歳の新垣フミさんと79歳の知念ナリ子さん。モデル唯一の男性、西江三助さんはことし100歳を迎える。麻の着物に黒い帯、せったを履き、トリを飾った。106歳の島袋マツさんと伊江村最高齢者の宮城ハナさん、108歳。沖縄を代表する芭蕉(ばしょう)布の着物を見事に着こなし、会場は笑顔に包まれた。カラオケ大会に出場した内間ウシャさんのひ孫・知念祥平君(小4)は「ステージからおばあの笑顔が見えた。喜んでくれてよかった」と話した。(中川廣江通信員)