「注意看板」を設置 事故相次ぐ砂山ビーチ


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水難事故対策について話し合う関係者=15日、宮古島市役所平良庁舎

 【宮古島】宮古島市水難事故防止推進協議会理事会(理事長・平良哲則市生活環境部長)が15日、宮古島市役所平良庁舎で開かれた。市平良の砂山ビーチで水難事故が2件発生し、4人が亡くなったことを受け、砂山ビーチ入り口に広く注意を呼び掛ける看板を設置した。

 理事会は8月14日に2件目の水難事故が発生したことを受けて急きょ開かれた。市や県、宮古島署、宮古島海上保安署などの関係者が出席。
 会議の冒頭、平良理事長は「2カ月たたないうちに2度も水難事故が発生する異常事態だ。市は観光地としての取り組みに力を入れており、早急な対応が必要だ」と語り、潮の流れなどの調査が必要との認識を示した。
 会議では、水難事故発生を受け、宮古島署の職員が応急措置として注意を呼び掛けるベニヤ製の立て看板をビーチ入り口に設置したことを報告した。
 その上で市の予算を投入し、正式な看板を設置することを決めた。
 一方、出席者からはライフセーバーの配置の要望も出た。市観光課は同ビーチが公的に指定された海水浴場ではなく「自己責任で泳いでもらっている」とした上で、ライフセーバーの配置は難しいとの認識を示した。
 出席者からは「市が駐車場やトイレなどを整備しており、(ビーチの管理も)市がすべきではないか」との声があった。