南西海運、台湾大手と提携 「せつ丸」きょう就航


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就航を前に関係者にお披露目された南西海運の新造船「せつ丸」=25日午前、那覇港新港ふ頭

 南西海運(那覇市、下地米蔵社長)は25日までに台湾の大手船会社「万海(ワンハイ)航運」と業務提携し、台湾・高雄を主な中継拠点とする積み替え(トランシップ)サービスを開始する。

 同社の新造船「せつ丸」(3409トン)で沖縄発の貨物を台湾・高雄まで運び、万海の船や同社の提携社の船などに積み替えて中国本土や東南アジア向けに輸送する。26日のせつ丸就航を前に、25日には就航記念祝賀会と見学会が那覇港新港ふ頭で開かれた。
 万海航運は世界上位に入る大手の船会社で、台湾と世界各国の主要港を結んでいる。日本国内では15港に就航している。
 祝賀会であいさつした下地社長は「万海との提携で、中国・台湾だけでなく、沖縄とアジア全域をつなぐ懸け橋になりたい」と抱負を語った。
 日本の総代理店・ワンハイラインズ(東京)の担当者は「東南アジアなどから那覇向けの貨物を新規に開拓していきたい」と話した。
 新造船のせつ丸は那覇-先島-台湾・基隆-中国・厦門-台湾・高雄を結ぶ。週1便で月曜に那覇を出港し、土曜に高雄に入港する。就航祝賀会には関係者ら約200人が訪れた。