追い込み漁に先人知恵 本部、親子150人が体験


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
大勢の親子がサレービチ(追い込み魚)体験した=24日、本部町備瀬区沿岸

【本部】本部町の海洋博公園は「夏休み体験事業」の一環として23、24の両日、同町備瀬区沿岸で、地域の伝統漁法である追い込み漁(方言=サレービチ)を開催した。
体験事業は海と共に生きてきた先人の知恵に学び、イノーに生息する生物を観察することが狙い。

那覇市のほか浦添市やうるま市、本部町内などから親子150人が参加。備瀬区民17人の指導を受け、6グループに分かれて行われた。ロープと袋網を使い、沖より魚を追い込んだ。
網にはべラ、ハマウエダイ、ハリセンボンなど数百匹の近海魚が捕れた。採捕した魚は観察した後に海に放流した。
那覇市立小緑南小4年の伊與田彩夏さんは「初めて参加した。ロープを使ってたくさんの魚が取れて良かった」と喜んでいた。(上間宏通信員)