睡眠に理解深める 浦添で公開講座


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睡眠と健康の関係について理解を深めた秋の「すいみんの日」市民公開講座2014沖縄=31日、浦添市てだこホール

 「眠りは百薬の長~見つめよう眠りの病気」をテーマに、秋の「すいみんの日」市民公開講座2014沖縄(主催・睡眠健康推進機構、名嘉村クリニック、アフルレッサファーマ、琉球新報社)が31日、浦添市てだこホールで開かれ、約750人が参加した。

4人の専門医が不眠症など、眠りに関わる疾患の現状や最新情報を紹介した。参加者は健康長寿につながる快適な睡眠について理解を深めた。
 不眠症について名古屋市立大の粂和彦教授は、高齢者は本来必要な睡眠時間より長く布団にいることで「眠れない」と訴える傾向が強いとし、「多少眠れなくても昼間元気なら問題ない」と語った。名嘉村クリニックの當山和代副院長は、足などにだるさや違和感を感じる「ムズムズ脚症候群」が、鉄不足で発症しやすいことを報告した。
 睡眠時無呼吸症候群について中部大の野田明子教授は「放置すると心臓と血管の機能が低下する」と強調し、治療法を説明した。名嘉村クリニックの名嘉村博院長は、昼間に強い眠気に襲われる「ナルコレプシー」の症例を紹介した。