来年2月からバスレーン延長 久茂地~伊佐間


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バスレーンの延長区間(第1段階)

 県や県警、沖縄総合事務局、バス会社などでつくる「県公共交通活性化推進協議会」は3日、国道58号の朝夕のバスレーン区間を2015年2月2日から延長することを決めた。

延長に必要な道路拡張工事などを14年12月に開始し15年1月末までに完成させる予定。
 バスレーン延長は17年予定の那覇市―沖縄市間の「基幹バス」導入を見据えた公共交通の利用促進や交通渋滞緩和などが目的。3段階に分け、早ければ第2段階は16年度、第3段階は17年度に延長する見通しだ。バス利用促進や交通渋滞緩和のための信号機の運用法も検討する。
 第1段階の宜野湾市伊佐から那覇市久茂地(南向け)区間は3カ所で計1・3キロの延長が確定。逆の久茂地から伊佐(北向け)区間は2カ所で計3・7キロを延長させる。
 さらに北向け、南向けの両方向ともに勢理客―安謝間の0・3キロも延長する方針だ。ただ、延長に向けた道路拡張工事の際、安謝高架橋下にある契約駐車場の契約解除や工事期間中の一時移転が必要。それらの調整が円滑に進む場合には、第1段階で導入する。北向けで延長を検討していた牧港(南)―牧港の0・3キロは、米軍ケーブルのマンホールの改修が必要なため、第1段階での延長は見送った。

<用語>バス専用レーン(ばすせんようれーん)
 主要幹線道路で時間や区間を限り設けられた、路線バス専用の通行帯。沖縄では1974(昭和49)年8月に開始した那覇市首里山川から県庁北口までの3.4キロをはじめ、国道58号、329号の一部で実施されている。