玉川大学芸術学部、うちなーぐち交え舞台


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 【沖縄】玉川大学芸術学部パフォーミング・アーツ学科の学生による観客参加型演劇「ちゃんぷるーシアター」が3日、沖縄市の沖縄こどもの国で開かれた。約180人の保育園児と保護者らが鑑賞に訪れ、大学生のうちなーぐちを交えた絵本や童話を題材にした劇を夢中になって楽しんだ。

 上演されたのは「エンとケラとプン」「ライオンとネズミ」「かじってみたいな、お月さま」「ゴリラのえんそく」「小人とくつや」の5作品。それぞれの作品で出演者と園児との掛け合いやクイズが出題されるなど、会場は笑顔と歓声に包まれた。
 出演した今帰仁村出身の平良太宣さん(21)は「『エンとケラとプン』と『小人とくつや』の2作品に出演した。沖縄を離れて芝居を学んでいるが、子どもたちの笑顔を見て元気が出た。将来、沖縄に戻ってきたら子どもたちだけでなく、多くの人を楽しませる役者になりたい」と笑顔で話した。
 演出を手掛けた玉川大学芸術学部の太宰久夫教授は「年齢を超えた表現活動は見る側も、演じる側も多くのことが学べるはずだ。学生たちには沖縄での活動を通して感性を磨いてほしい」と語った。
 6日には那覇市ぶんかテンブス館テンブスホールでも上演する予定。

躍動感あふれる演技で園児らを楽しませた大学生のパフォーマンス=3日、沖縄市の沖縄こどもの国
学生の呼び掛けに応じて演劇に参加する園児