観光甲子園、向陽高生が全国3位


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全国高校生観光プランコンテストで3位相当に輝いた向陽高校の(左から)南風原優美さん(1年)、大城沙織さん(2年)、大城和輝君(同)=3日、八重瀬町の向陽高校

 高校生が地域の魅力をテーマに考案した観光プランを競う「第6回全国高校生観光プランコンテスト(観光甲子園)」の本選が8月24日、兵庫県の神戸夙川学院大学で行われ、向陽高校の3人が準グランプリ(3位相当)を獲得した。

全国69校から131プランが寄せられ、予選を通過した10チームが本選に出場した。
 メンバーは大城和輝君(2年)、大城沙織さん(同)、南風原(はえばら)優美さん(1年)の3人。和輝君と沙織さんは双子で、南風原さんは2人の小学校からの後輩。出場校の多くが授業や部活の一環で参加する中、3人は全く自主的に応募し、賞を勝ち取った。
 プラン名は「うちなーんちゅの心の足跡を巡る旅~海・歴史・文化の街 なんじょうへめんそーれ~」。3人の地元・南城市の歴史や文化に触れてもらうプランで、2泊3日の日程では、港川人の骨の発掘現場や、玉城城跡や斎場御嶽、沖縄戦当時の自然壕などを巡る。古代、グスク時代、沖縄戦と時系列的に歴史を追体験できる。
 南城市役所に出向いて助言を得るなど積極的に外部にも働き掛けた。
 休日に歴史遺産や博物館に足を運ぶほど歴史が好きな沙織さんは「南城は尚巴志の拠点や多くの聖地があるなど琉球史の重要なポジションを担ってきた。今も聖地を巡拝する東御廻り(あがりうまーい)が続いている。『つくられた観光地』だけではく、歴史や文化の魅力にも触れてほしい」と思いを語った。