米に沖縄文化発信 日本大使公邸で県イベント


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琉球舞踊を披露する県の派遣団=4日、米ワシントンの日本大使公邸

 【ワシントン=島袋良太本紙特派員】県は4日、米ワシントンの日本大使公邸で「沖縄ソフトパワー発信事業」のキックオフイベントを開いた。沖縄の文化や歴史、芸能などを発信し、理解を深めてもらうことが狙い。訪米中の高良倉吉副知事らが出席し、招待した米政府や企業、文化関係者らに派遣団が琉球舞踊やエイサー、空手を披露した。県は今後3年間、同事業を展開する。

 高良副知事はあいさつで「ペリー提督の訪問以降の160年間で戦争、米国の沖縄統治、米軍基地をめぐる現在がある」と沖縄の近代史に触れ、「沖縄は日本の中で米国と最も深い関係を持つ地域だ。米国人に沖縄をよく理解してほしいと願ってきた」と紹介。米政府を代表して出席したズムワルト国務副次官補は「沖縄の文化に触れ、友情を築き、未来への関係をつくり上げてほしい」と呼び掛けた。
 イベントにはケビン・メア、レイモンド・グリーン両氏ら在沖米総領事経験者やウォレス・グレグソン元在沖米四軍調整官らが出席。会場には「共に明日を作ろう 沖縄県」との事業のロゴマークが掲示された。