難関大「体感を」 県、高校生500人派遣


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 県教育委員会は、東大、京大など県外の難関大学・国公立大への進学率向上を目的に10、11月、県内の高校生計500人を県外の難関・国公立大で大学見学や特別講座を受講させる取り組みを始める。2013年度の県立高校の難関国立大現役合格者数は15人。沖縄と同規模の県外他県と比べ10分の1程度にとどまっており、県は大学進学率向上のためには、県外進学者を増やすことが不可欠だと判断した。

 10、11月にそれぞれ2泊3日の日程で、関東コースと関西コースに分けて派遣する。東大、一橋大などを訪ね、各大の教授が県内の高校生向けに開講する特別講義を受ける。募集は学校を通じた応募で5日に締め切った。
 同事業は、一括交付金を活用。県外の難関大・国公立大入試指導に対応できるよう、県立高校教員を対象にした指導力向上講習会も実施している。
 県立学校教育課の担当者は「県外高校生が電車一本で有名大学を訪れることができるのに対し、沖縄は離島圏でそれが容易にできない。実際に訪れ、大学を体感することで進路選択の幅を広げてほしい」と話した。