3日連続0時超え飛行 米軍機騒音が激化


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 【宜野湾】米海兵隊の垂直離着陸輸送機MV22オスプレイが6日午前0時40分すぎ、米軍普天間飛行場に着陸した。午前0時を超える米軍機の飛行は3日連続。日付をまたぎ深夜まで続く訓練で周辺地域の騒音被害も激しさを増しており、宜野湾市には「うるさくて眠れない」などの苦情が市民から相次いで寄せられている。

 2012年10月にオスプレイが配備されて以降、同機の午前0時を超える夜間訓練は確認されていなかったが、5、6日と連日目撃された。オスプレイだけではなく、AH1WヘリやCH53Eヘリなど普天間所属のヘリも今月3~5日の夜間、午後11時を超える飛行を繰り返している。
 これらの米軍機はいずれも第31海兵遠征部隊(31MEU)として、沖縄近海に展開している米海軍の強襲揚陸艦ペリリューで着艦訓練などを実施しているとみられる。
 日米間の航空機騒音規制措置では、午後10時から翌朝6時までの飛行・地上活動を「運用上必要なものに制限する」と合意している。しかし、「運用上必要なもの」に関する定義は明確に示さず、午後10時以降の米軍機の飛行が確認されている。
 普天間周辺では、8月中旬ごろから午後10時以降の飛行が頻繁に確認されている。飛行場に隣接する市愛知の比嘉祐子さん(33)は「騒音で何回も起こされている。3日連続で午前0時を超えて飛び交うのはあまりに住民のことを考えておらず、米軍は無神経すぎる」と批判した。