南城市 長堂―上原線が開通 住民「安全、便利に」


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 【南城】南城市佐敷にあるユインチホテルから、同市大里字西原へ抜ける延長2・36キロの市道長堂―上原線が8月28日に開通した。地域住民らは、生活道路の安全性と利便性が向上したと喜んでいる。

 旧道路は一部に幅員4メートルほどの狭い箇所や、崖地があり、危険な場所があった。新道は2005年度から工事に着手。旧佐敷町から旧大里城址公園周辺を結び、幅員6・72メートルに拡大された。
 開通式には地域住民や各区の区長、市、工事関係者らが参加した。
 南城市の古謝景春市長は「眺めの良いジョギングコースとして、また住民生活にも便利な道路が完成した」と式辞を述べた。伊集稔市産業建設部参事が経過を報告した。
 古謝市長、照喜名智市議会議長、嶺井光県議、新城辰夫区長会長と住民代表として高校2年の稲福謙太君がテープカットを行った。
 通り初めでは、西原区在住の稲福貞夫さん(76)と息子の昌義さん(52)、孫の謙太君(17)の3世代を先頭に歩き、参加者全員が市道の完成を祝った。
 通りで工房を営む兼濱昇さん(62)は「生活道路として那覇、首里にも近く便利になって良かった。景観が素晴らしく車を止めて夕日を眺める人が今でも多い。これから交通量が増えてスピードを出し過ぎないか心配だ。交通ルールを守ってほしい」と話している。
(知花幸栄通信員)

地域代表の稲福さん一家3世代を先頭に通り初めを行う参加者=南城市大里・西原寄り長堂―上原線