沖縄ツーリスト、新会社設立 ミュゼと海外誘客展開


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新会社「ミュゼトラベル・沖縄ツーリスト」のロゴを発表する沖縄ツーリストの東良和会長(右)とミュゼトラベルの高橋仁社長=9日、那覇市

 沖縄ツーリスト(OTS、那覇市、東良和会長)は本土地区カンパニー10店舗と子会社の北海道ツアーズをミュゼトラベル(東京、高橋仁社長)に事業譲渡し、10月1日に新会社「ミュゼトラベル・沖縄ツーリスト」を発足させる。

沖縄ツーリストは今後外国人客の受け入れや、沖縄発の国内外旅行、県内旅行を強化する。2015年にニュージーランドの南島でレンタカー会社を新設し、台湾やシンガポールから同国へ送り込む「第3カ国観光」も始める。
 ミュゼトラベルは、国内外で女性専門の脱毛サロン「ミュゼプラチナム」などを展開するジングループの子会社。現在同グループは国内でサロン179店舗を展開、女性会員は227万人。シンガポールや香港などにも18店舗を展開している。今後会員らに沖縄旅行を提案し、送客につなげていく。
 9日、那覇市の沖縄ツーリスト松尾本社で会見した東会長は「今後沖縄観光と経済にとって絶大な効果が得られると確信する」と話した。
 高橋社長は「これまで沖縄に送客しようとしても、ホテルが取れないなど課題があった。今後沖縄ツーリストの強みを活用し、旅行業を拡大していきたい」と述べた。
 沖縄ツーリストの2013年の売り上げは355億円、そのうち本土地区が180億円。13年の経常利益は前期比75%増の7千万円だった。