長寿3姉妹、計300歳 三女が来月カジマヤー


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親類らがそろい会話を楽しむ首里ナヘさん(右)と東江トヨさん=7日、うるま市与那城上原の首里ナヘさん宅

 【宮城島=うるま】3人がカジマヤーを迎え、そろえば、ちょうど満年齢300歳となった長寿姉妹がいる。首里ナへさん(106)=うるま市与那城上原=と次女の森屋チヨさん(98)=那覇市松川、三女の東江トヨさん(96)=与那城上原=の姉妹。首里さんの義母、首里ゴジさんの三十三回忌が7日に、うるま市の宮城島の首里さん宅で行われた。森屋さんは足を悪くし来られなかったものの、東江さんが「はい、元気ねぇ」と、ナヘさんに語り掛け、1世紀に及ぶ長寿に親類や地域住民らがあやかった。

 東江さんと首里さんは共に宮城島で農業を営み、子を育て上げた。首里さんは聴覚が弱くなったものの、受け答えはしっかり。多くの親類が集ったこの日「みんなに会えてうれしい」と相好を崩しっぱなしだった。
 カジマヤーを迎えた東江さんは、首里さん宅の近所に住み、つえをつきながら三十三回忌の法事に訪れた。首里さんの隣席で「姉さんはわたしの母親代わりだった。母は、わたしが5歳の時に亡くなったから。会ったらやっぱりうれしい」と話す。
 長寿の秘けつについて「体を動かし、野菜食べてきたから」と快活に話した。
 法事に森屋チヨさんの代理で出席した長男の森屋盛勇さん(73)=那覇市松川=は「足を悪くして今回は出席できなかったが、頭も口も達者」と、チヨさんの近況を報告。「3姉妹は仲良く、これからも元気で長寿であることを願っている。沖縄の誇り」と話した。
 東江さんのカジマヤー祝いは10月18日に行われる予定で、その時には3姉妹がそろうという。