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仙台市と宮城県大和町にまたがる北泉ケ岳で日没後、立ち枯れたブナに群生したキノコ「ツキヨタケ」が淡い光を放っている。長時間露光で撮影すると、ひだから発する緑の蛍光色を捉え、幾重にも連なる傘が秋の闇夜に浮かび上がった。
ツキヨタケは全国に広く分布するが、発光の理由や詳しいメカニズムは解明されていないという。強い毒を持つのにシイタケなどと間違われやすく、食中毒も多い。
「仙台キノコ同好会」顧問の佐々木勲さん(78)は「ツキヨタケを見つけると本格的にキノコのシーズンが始まるな、と楽しくなります」と話す。観察者にとっては、実りの季節を告げる使者でもあるようだ。
(共同通信)