沖縄発の技術、大洋州に需要 JICA意見交換に80人


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国際協力機構(JICA)は県内の民間企業や団体を対象にした大洋州諸国のJICA支所長との意見交換会を催した=17日

 国際協力機構(JICA)は17日、県内の民間企業や団体を対象にした大洋州諸国のJICA支所長との意見交換会を催した。約80人が参加した=写真。大洋州諸国に赴任しているJICA職員が各国の現状や課題などを説明し、沖縄から現地視察を呼び掛ける誘いもあった。

既に大洋州諸国へ展開する福山商事(浦添市)とプログレッシブエナジー(宜野湾市)が、島しょ県の沖縄ならではの技術を駆使した取り組みを報告した。
 JICAの木川浩史トンガ支所長は「トンガではエネルギー、防災、健康問題などに課題がある。課題があるからこそビジネスチャンスもある。県内企業の担当者にぜひ、現地の実情を見てほしい」と話した。
 2012年からサモアで水道の水質改善などに取り組む福山商事は再生可能エネルギーを活用した「水電解消毒システム」などを紹介。トンガで風力発電事業を展開するプログレッシブエナジーが台風襲来時に風車全体を倒すことができる「沖縄可倒式風力発電システム」について説明した。