星空に歌声響く やんばる観月会


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 【名護】名護市営市場のテナント会(安次富長徳会長)と指定管理者の「資源活用管理協会」(池間學代表)が主催した「名護・やんばる観月会」が13、14の両日、同市場広場で開かれた。

連日15演目ほどの多彩な舞台が披露された。銘苅子など子どもらの愛らしい舞踊をはじめ、北部地域を中心にした各地に伝わる民謡や歌謡などを唄者がしっとりと歌い上げ、星空に響かせた。
 市営市場での同様の取り組みは初めて。二見情話や伊良部トーガニー、トバラーマなど県内各地の民謡大会の優勝者や集落の唄者らが舞台を彩った。本部ナークニー大会で優勝常連の上原麻利江さんも出演。三線の音色と合わせ2曲を歌い、観客を魅了していた。
 子ども3人とともに観月会目当てに訪れたという高崎春野さん(36)=本部町=は「心に染み入るような歌を聞くことができた。とても楽しい時間となった」と感想を話した。
 池間代表は「初めての事業となったが、出演者も観衆も楽しんでいる様子があった」と満足げだった。
 同時開催した市商工観光課主催の「工芸フェア」にも多くの家族連れが訪れた。

夜空の下、しっとりとした歌を歌い上げる出演者=14日、名護市の市営市場広場
「名護・やんばる観月会」で民謡や歌謡の舞台を満喫した観客ら