米軍ヘリ、部品紛失 普天間所属機 8月にも発生


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普天間飛行場のAH1Wヘリ関連事故※宜野湾市まとめ

 【中部・北部】米軍普天間飛行場のAH1Wヘリコプターが18日、キャンプ・ハンセンから普天間飛行場に帰還した際、ウイングボルト(ちょうねじ)とモーリングリングと呼ばれる係留用の部品を紛失していたことが分かった。

連絡を受けた沖縄防衛局が19日、関係市町村に伝えた。AH1Wヘリは8月21日にも嘉手納基地で給油を済ませ普天間に帰還時に燃料キャップの紛失が確認されており、トラブルが相次いでいる。
 18日午後1時55分ごろ、AH1Wヘリが普天間飛行場に帰還し米軍が機体を点検した際、遺失をしたという。部品の重さや落下したかどうかは不明。
 宜野湾市は8月21日にあったAH1Wヘリの部品紛失を受け、防衛局に対し「再度発生したことは大変遺憾であり、安全管理体制や再発防止策の実効性に強い懸念を抱かざるを得ない」と抗議文を郵送したばかりだった。今回の事案を受け、市基地渉外課は「飛行中の落下であれば住民の生命や財産に直結する。管理徹底を求めたい」と語った。
 県基地対策課は「一歩間違えば重大な事故につながりかねず、安全対策を徹底させてほしい」と述べた。
 米海兵隊は昨年6月から部隊配置計画(UDP)を再開し、普天間飛行場にはAH1Wヘリが追加配備されている。ことしに入り、同機の関連事故やトラブルは今回を含め4件確認されている。