球陽高、16年度から中高一貫に 年内に整備計画


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 県教育庁は、県立球陽高校(沖縄市)を2016年4月から中学校を併設した中高一貫校とする方向で作業を進める方針を固めた。19日、同校の筒井琢也PTA会長ら関係者が、中高一貫校の実現を仲井真弘多知事に要請した席上で諸見里明教育長が明らかにした。

 当初県は、早くても17年4月の中学部開設を検討していたが、球陽高校側が開邦高校と同時期の中高一貫化を強く望んでいるほか、予算措置へ知事が積極姿勢を示したことなどから、16年4月開校を目指す方針に転換した。
 県教育庁は年内に整備基本計画案を県教育委員会に提出し、14年度内に予算案を県議会に提出したい考えだ。県は16年4月に開邦高校(南風原町)も中高一貫校とする方針を既に決めており、県は南部地区、中部地区の代表的な進学校を中高一貫とすることで、大学進学率の一層の向上を目指す。
 開設学級数は、同校PTAや学校側は1学年2学級以上を要望しているが、県側は開邦高校中学部が1学級から開校することから、球陽でも1学級での開校を検討しており、今後両者で調整する。
 仲井真知事は要請に対し「予算措置の件は120パーセント、私が請け合います」と全面的に協力する姿勢を示した。諸見里教育長は「開邦高校の中高一貫に向けた作業の蓄積があるので、球陽も、16年開校に向け時間的には間に合う」と話し、前向きに対応する考えを示した。