コリンザ購入予算案提出へ 沖縄市、6億5500万円


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 【沖縄】沖縄市が29日開会の市議会9月定例会に、複合商業施設「コリンザ」を買い取るための補正予算案を提出することが20日までに分かった。購入費ほか施設設計、事務費を含めた予算総額は計6億5534万円になる。

市教育委員会は、コリンザ内に新たな市立図書館を整備して2016年度の開館を目指す。
 市が19日までに与野党市議らに説明した。予算案が可決されれば、市は本年度中に買い取り、15年度に実施設計、改修工事に入る予定。不動産評価額の査定などが未定で、最終的な購入額は今後確定する。
 市は中心市街地活性化基本計画で図書館について施設規模で現在の約2倍、蔵書数約25万冊をそろえるとの目標を設定している。
 コリンザは、経営不振で10年に解散した第三セクター「沖縄市アメニティプラン(AP)」が運営していた。AP社は解散後、特別清算の手続きを進めている。解散時の負債総額は39億円余りで、主な債権者は県や琉球銀行、国場組となっている。AP社は市にコリンザを6億円前後で売却する見通しで、債権の行方が焦点になる。県中小企業支援課は「市中心部の活性化につながる」と、市の購入に理解を示している。