難病の松島良生君の家族ら 渡米手術へ寄付呼び掛け


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心臓移植を待ち闘病生活を続ける松島良生君(両親撮影)

 心臓移植でしか完治できない難病の心筋炎後心筋症を患う北谷町の松島良生(らい)君(12)=桑江中学校1年=の両親と支援者らが22日、県庁で会見を開き、米国の移植手術などに必要な費用2億1500万円の寄付を県民に呼び掛けた。

良生君が国内で心臓移植を受けることは困難。12月の渡米に向け、11月30日までに資金を集めるため「皆さんの力が必要」と協力を求めている。
 心筋症を患うと心臓の機能が低下し、重い場合は命を落とす。国内での臓器提供は約3年待たなけばならず、良生君が体力を維持することは極めて厳しい。外国の移植手術には莫大(ばくだい)な費用がかかる。
 良生君はサッカー選手になるという夢を胸に桑江中学校に進学する予定だった。同中に在籍しているが、昨年12月から入院し1日も通えていない。父親の良道さん(43)=地方公務員=は会見で「早くおうちに帰りたい。学校に通いたい。大好きなサッカーがしたい。そんな息子の思いをかなえたい」と声を詰まらせた。
 支援者は会見後、那覇市のパレットくもじ前で募金を呼び掛けた。23日は北谷町のイオン北谷店とカーニバルパークで募金活動を行う。「らい君を救う会」は沖縄銀行、琉球銀行、沖縄海邦銀行、コザ信用金庫、県農業協同組合、ゆうちょ銀行で募金を受け付けている。詳細は事務局(電話)098(989)7798。ホームページhttp://rai-aid.com