OTS本土事業 譲渡先が中止意向


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 沖縄ツーリスト(OTS、那覇市、東良和会長)の本土事業部門を10月1日から事業譲渡する計画をめぐり、譲渡先のミュゼトラベル(東京、高橋仁社長)からOTSに中止の意向が伝えられていることが24日までに分かった。

関係者によると、ミュゼ側が資金調達できなかったためだという。OTSによると、新会社「ミュゼトラベル・沖縄ツーリスト」の設立作業も現在中断している。
 OTSの沖山真樹財務部・経営管理部長は「先方(ミュゼトラベル)が16日ごろ、中止したい意向を口頭で伝えてきたが、正式な書面などは来ていない。新会社の設立に向けての作業は中断している」と説明した。東会長は「書面が届いていないので何も言えない。約束の期限は30日なので、契約書通り守るかどうか待つしかない」と話した。
 事業譲渡が中止した場合、OTSの本土部門は引き続きOTSが運営し、従業員も継続して雇用する。
 ミュゼトラベルの高橋社長は琉球新報の取材に対し「新会社の発足が延期になると担当者から聞いているが詳細については把握していない」と答えた。
 両社は9月9日、OTSの本土地区カンパニー10店舗と子会社の北海道ツアーズの事業譲渡と新会社の発足などについて那覇市のOTS本社で発表していた。