本場のダンスに心酔 県内中高生6人米留学から帰郷


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米国へダンス留学した県内6人の生徒たちとミレニアム顧問の風間美津子さん(右)=15日、北谷町

 【北谷】世界的に著名なダンススタジオ「ミレニアム・ダンス・コンプレックス(通称ミレニアム)」のインターナショナルティーンダンサー育成コースに合格し、8月に米国へダンス留学した県内の中高生6人がこのほど帰郷した。

「米国のダンサーの個性の強さが印象的だった」。6人の生徒たちは世界レベルの舞台に触れ、興奮を抑えられない様子。新たな目標を設定し、夢を描いた。
 東京・原宿のミレニアムは、今年2月に日本法人を設立した。沖縄の潜在能力と才能を感じ、沖縄キッズダンサープログラムとして、留学生を募った。東京と沖縄で開かれたプログラムでは合格者が東京1人、宮城1人に対して沖縄は6人と他都県を圧倒した。
 北谷町に住むミレニアム顧問の風間美津子さんは「沖縄は小さい頃からエイサーなど音楽やダンスになじみがあり、ダンスの素養がある。ぜひ世界に出て視野を広げてほしかった」と話す。
 2カ月でヒップホップ、バレエ、ジャズ、アクロバット、英語を学び、挑んだロサンゼルスでのレッスンやハリウッドでのショー出演。
 本場の米国ダンスに神森中3年の宮国夕華さんは「振り付けを全て自分のものにして表現する姿はすごかった」と話す。普天間高校2年の座喜味紗菜さんは「次に米国へ行く時は、さらに変わった自分を見せたい」と意欲たっぷり。
 北中城高1年の内山七海さんは「心から踊るダンスを感じた。世界観が変わった」、浦添高2年の比嘉玲央さんは「個性が輝く米国のダンスはすごく勉強になった」、沖縄市の宮里中2年の高嶺楓音さんは「言葉が通じなくてもダンスや表情で友達になれる。ダンスの力を感じた」と、それぞれ感想を語った。
 ハリウッドのショーについて、沖縄市の美東中2年の屋嘉優輝君は「楽しんでいることを意識して伝えるよう努めた。会場が盛り上がった時には表現することの喜びを感じた」と話した。