鮮やかフラに笑顔 アロハ南サークル、高齢者施設を慰問


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フラを披露するアロハ南サークルKUUイエジマのメンバー=18日、伊江村東江前の社会福祉法人麗峰会いえしま

 【伊江】名古屋市に本部を置くフラ教室の分教室として伊江村内で活動するアロハ南サークルKUUイエジマのメンバー10人は18日、同村東江前の社会福祉法人麗峰会いえしま(中真京子園長)を訪れ、入所者を慰問した。鮮やかなハワイアンドレスとレイを身にまとい、あでやかな踊りでお年寄りを楽しませて元気を贈った。

 慰問は、同サークルのメンバーの家族などが同施設を利用していることや日頃の練習成果を披露しようと年に1回、敬老の日の前後に訪れている。今年で3回目。
 メンバーは、「憧れのハワイ航路」や「銀座カンカン娘」、「花」など全9曲を踊った。
 最後の曲は、お年寄りに親しみのある伊江島音頭。満98歳の女性は曲に合わせて、自然に手や体を動かし、カチャ―シーをするように踊った。その姿を見た職員は「最近、食欲や体力が低下していたので、こんなに元気な姿を見たのは久しぶり。よかった」と涙ぐみ喜んだ。
 サークルのインストラクターを務める長嶺美保子さん(69)の叔母、大城ヨネさん(90)は「(フラを見たから)15年は長生きするよ」と宣言。花束を渡し、周囲を和ませた。最前列で踊る姿を見ていた長嶺さんの母、大城キクさん(94)は「私のような者からこんな立派な踊り子が生まれたと思うと胸がいっぱいになる。うれしい」と話し、感激で涙が止まらなかった。
 長嶺さんは「最後までしっかりと見てくれてうれしい。自分たちの方が元気をもらった」と話した。
(中川廣江通信員)