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伊江島方言研究50年 生塩さん、村が感謝の集い

 【伊江】半世紀にわたりイージマグチの調査、研究を行っている広島経済大学の生塩(おしお)睦子名誉教授(73)を招いた「伊江島方言調査研究50周年感謝の集い」(村主催)が18日、村農村環境改善センターホールで開かれた。島袋秀幸村長や亀里敏郎村議会議長をはじめ、調査の協力者ら約100人が出席した。生塩名誉教授は同村の名誉村民第2号。

 生塩さんは広島大学の大学院生のころ、初めて伊江島を訪れた。当時の島では方言が主であったが、情報化が進み、次第に方言が消滅しつつある現状を憂慮し、独自の調査研究を確立して年に数回島の長老から聞き取りを行ってきた。
 これまで、生塩さんが手掛けた伊江島方言に関する著書は1994年の「伊江島のはなしことば」をはじめ、沖縄学の権威である伊波普猷賞を受賞した「伊江島方言辞典」などが刊行された。近年では、方言を身近に親しんでもらおうと「イージマグチ五十音表」「イージマグチかるた」を完成させ、学校や保育所などで活用されている。
 島袋村長は「先代から語り継がれてきた方言を次代へ継承する義務と責務がある。イージマグチが子どもたちから大人まで幅広い世代に継承されることを期待する」とあいさつ。生塩さんに感謝状と記念品を贈った。
 生塩さんは「イージマグチ交じりの標準語で、生活の中で使ってほしい。若者の間違った方言の使い方も大目に見て、勇気を持って方言で話してほしい」とイージマグチを交えて講演した。
 夫の正義さんは「伊江島は第二の古里で村民に感謝する」と語った。
 感謝の会で、小学生が生塩さんの伊江島の民話におさめられている話の中からマーガの由来を島言葉で朗読し、その見事な発音、語りに会場の出席者から大きな拍手が贈られた。
 朗読したのは具志川慈琉さん(伊江小6年)、島袋生飛君(同)、知念佑都君(西小6年)、知念沙若さん(同)の4人。
 (金城幸人通信員、知念光江通信員)


イージマグチについて講演する生塩睦子名誉教授=18日、伊江村農村環境改善センターホール

大勢の前で民話を読み上げる4人の小学生=18日、伊江村農村環境改善センターホール